篠原一「19℃のロリータ」盗作疑惑検証


■『19℃のロリータ』あらすじ

■『致死量ドーリスドーリスあらすじ

■設定比較

■ストーリー比較


  1. あらすじ/ストーリー比較/設定比較
  2. 言い回し比較
  3. 場面比較

『19℃のロリータ』あらすじ
全19ページ(2段組)。主人公「僕」の一人称語りの形式をとる。

主人公の「僕」はB新人賞最年少受賞の小説家で大学生。 同じ大学の子役出身の19歳のモデルの「きみ」に雨の中で出会い、恋に落ちる。 その日から「僕」は「きみ」の部屋に入り浸り、大学にも行かず仕事も忘れる。

ある日「きみ」はなにかに気付いて笑った。 直後突然髪を切る。 そしてウィッグを取り替え、衣装を取り替えては、 部屋で二人きりファッションショウをして楽しむようになる。 また、二人は夜になると街を徘徊しクラブで夜を明かすことを繰り返す。 夜遊びの最中、40過ぎのカメラマンに半ば絡まれ、半ば忠告をされる。

「きみ」は美少女のイメージで売っているが、20を目前に行き詰まりを感じている。 「きみ」は睡眠薬を常用し自傷癖もあり、 「きみ」がカッターナイフを突きつけるたびに「僕」が手当をする。

「きみ」はピアッサーを買ってきて「僕」に撃ってとねだる。 部屋に一人になったとき、「僕」は「きみ」を拳銃で撃ち殺し、自分も自殺する妄想にふける。

徐々に二人は世間との面倒なつながりを断ち切って、 19℃の快適な室温に調整された部屋に閉じこもるようになる。 「きみ」の自傷癖はエスカレートし、薬を飲んでバスルームで鋏を用い自殺未遂をする。 その後も首吊り自殺を図るので、「僕」はベルトもナイフも、自殺に利用出来そうなものは ことごとく捨ててしまう。 「きみ」は無気力になり、やせ細っていく。 二人の仲に不穏な空気が流れはじめる。

ハーゲンダッツのアイスクリームが食べたいと言う「きみ」のために「僕」は外出する。 その間に「きみ」は飛び降り自殺をする。「僕」は衰弱し、親元へ引き取られる。 「僕」は死を願うも、妄想のようには死にきれず、「きみ」を忘れないように小説を書く。

参考:2ちゃんねる文学板篠原スレ4-491


↑このページのトップに戻る↑
『致死量ドーリス』あらすじ
全131ページ16話構成。基本的に岸の語りでストーリー進行する。(途中2カ所蜜のモノローグが挿入される)

書店でアルバイトをする売れないバンドマン「岸」は 本を買いに来た怜悧な美少女「蜜」に一目惚れをする。 蜜は23歳、美学専攻の大学院生でリストカッター。

ある日、岸はいきなり夜中に雨の中、蜜に家へと呼びつけられる。 岸は必死でラヴアピールをするが、蜜は取り合わず岸に自分の印象を語らせたり 「ドーリスじゃなくてもいいの?」と意味不明な発言をする。 その日から岸はバイトを休み蜜の部屋で蜜に溺れる日々を過ごすが、蜜は相変わらずそっけない。

蜜が学校に行った直後、蜜の家の留守電に知らない男からメッセージが入る。 それを聞いた岸は蜜に男がいるとがっくりし、仕事復帰する。 仕事中にDolisというタイトルの画集を見つける。中を見るとどう見てもモデルは蜜。

仕事が終わり蜜の部屋に帰ってきてから岸は蜜にモデルをやっているのか、ドーリスとは何か、と聞くが、 蜜は何かに気付いた様子を見せたあと、突然笑いだす。 蜜はドーリス=自分だと言う。「どうしてこんな簡単なことに気付かなかった」のかと。 直後蜜は髪を切る。 そして清楚なファッションから一転して、どんどんウイッグとメイクと洋服を取っ替え引っ替えするようになる。

それから二人は夜になると街を徘徊しクラブで夜を明かすことを繰り返す。 そして蜜の言動はだんだんあぶない方向にエスカレートしていく。

ある日、岸は痩せ細った中年に呼び止められる。その人物はDolisの画家だった。 画家は「蜜を返してくれ。彼女がいないと何も書けない」と岸に頼み込む。 そして「あの娘は君の手に負える代物じゃないよ」と忠告もする。

画家は”蜜は相手の理想の少女(=ドーリス)になりきる能力に長けている。 与えられたイメージに自分を当てはめてそれによって自我を保っている。 しかし23歳になった蜜は少女のままの絵の中のドーリスに精神的肉体的限界を感じるようになった。 そしてそこに丁度現れたのが岸。蜜は画家のドーリスであることを辞め 、新たに岸のドーリスになることで自我を保とうとしている。しかし 君では蜜にドーリスを与えることは出来ない。 だって君はなんでもないじゃないか。 このままでは二人は破滅する”と言う。 だが、岸はそれを無視し、画家を振り切る。

岸はピストルで自分の頭を撃ち抜く妄想をするようになり、 そして蜜は蜜で自傷行為をだんだんエスカレートさせていくようになる。 ある日、蜜は部屋で鋏を自分の太ももに突き立てる。 そしてそれを岸に「あなたが抜いて」と。

二人は蜜の部屋から一歩も出なくなった。 ささいなことであてつけのように自傷行為を繰り返す蜜に 岸は苛立ち、自殺に利用できそうなものは全てゴミ箱にぶち込んで窓から放り投げる。 蜜は出て行って、と罵倒した直後に、愛してると縋り付いたり、 二人はどんどんヒステリックになっていった。

そしてあっけなく車に飛び込み蜜は死亡する。 岸は蜜を救えなかった事を責めて廃人状態になる。 それを家族に発見され、海のそばの療養施設へ。 療養施設のテレビにはDolisの画家が映る。 その傍らで岸は忘れない様にと蜜のことを何度何度も思い返していた。

参考:http://f30.aaa.livedoor.jp/~malon/kakolog03.htm の336

↑このページのトップに戻る↑
設定比較
注)は同じ設定、はニュアンスが似ている設定

19℃のロリータ 致死量ドーリス
主人公・女 「きみ」
19歳
「ぼく」と同じ大学生
子役出身のプロモデル
ロリータな容貌が売り
リストカッター
イグアナを飼っている

23歳
美学専攻の大学院生
画家のプライベートモデル
少女っぽい外見
リストカッター
主人公・男 「ぼく」
B新人賞最年少受賞の小説家
大学生
「岸」
25歳
書店でアルバイト
売れないバンドマン
舞台となる主人公・女の住居 高層マンション
壁のカーブが印象的
白金のマンション
壁のカーブが印象的
物語の時期 梅雨 →真夏(四週間) ラストシーンが真夏。
二人の出会い 雨の中、「きみ」がコンパ帰りで路傍の ゴミ捨て場で寝ていた「僕」に傘を差し出す
→「僕」が「きみ」の部屋に居着く
書店で一目惚れした岸がナンパ/蜜は無視
→岸が蜜に電話をかける/蜜が部屋に呼びつける(雨の降ってる夜中)
→岸が蜜の部屋に居着く
主人公・女のファッション (前半)
ゴージャスな巻き毛の似合う
トランジスタ・グラマー
ロリータな美少女
(後半)
ギムナジウムみたいな雰囲気のゴスパンク/ Charlotte Ronsonのワンピース
ウィッグ取っ替え引っ替え
(前半)
フェミニンファッション
シンプルメイク
セミロングシャギー
(後半)
基本はワンピース
パンク(ゴス?)メイク
ウィッグ取っ替え引っ替え
主人公・女の性格/性質 周りのイメージになりきれる
中身が無い
相手の理想の少女を演じきれる
自我が無い
主人公・女の内面に抱えている問題 いつまでも「美少女モデル」ではいられない。 イメージと生身の乖離。加齢の恐怖。将来への不安。
相手の理想の少女を演じることで自我を保っていたが 加齢とともに生身とイメージとがずれてきて焦る。


↑このページのトップに戻る↑
ストーリー比較


↑このページのトップに戻る↑